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2007年のお笑い芸人発ベストセラーと言えば、この「ホームレス中学生」無しには語れません。

人気漫才コンビ「麒麟(きりん)」の田村裕(ひろし)くんが中学生の頃に実際に経験した、公園でのホームレス生活。

そして、支えてくれた人たちとの心温まるストーリーがつづられた名作でした。

あらすじ

田村くんが中学2年生のとき。

一学期の終業式を終え、友達との夏休みの約束に胸を弾ませ、通知表をもって帰宅したところ、見覚えのある家具が家の外に出されていました。

しかも、「差押え」の札が貼られて。

そして、お父さんから告げられた「解散!」の一言。

その日が、田村くんの運命を大きく変える一日になりました。

容赦なく訪れる、田村くんへのホームレス生活の洗礼。

遊具で寝泊りし、鉄棒に衣類を干し、アルバイトをしているお兄さんから小遣いをもらって食べつないだ日もありました。

そんな田村くんにとって、時々降ってくる雨がシャワー代わりでした。

だから、中途半端なポツポツ雨の日は、決まってこう叫ぶそうです。

「降るなら降る!降らないなら降らない!」

少年時代のホームレス生活では、田村くんのたくましさがうかがえます。

感想

田村くんがホームレスだった頃があったのは知っていたので、正直言って、その頃のネタ的なエピソード集なのかと思っていました。
でも、そこには、涙なくしては語れない思いがいっぱいあったのです。

例えば、高校時代の担任の先生とのエピソード。

10歳の頃に亡くしたお母さんの存在が大きかった田村くん。
ある日、信頼していた先生に本気で、

「お母さんのいない人生なんて意味が無い、死にたい」

と、本気で相談したこともあったそうです。
でも、その翌日、先生からもらった手紙の内容に、私は心打たれました。

かなり忠実に再現できているということは、田村くんきっと、先生からの手紙を今でも持っているんでしょうね。
あの手紙をもらったら、誰でも感動して泣いてしまうかもしれません。

ちなみに、全体的な文章は、「田村くんならでは」の仕上がりになっています。

個人的な評価

読みやすい:★★★☆☆
共感できる:★★★☆☆
感動した!:★★★★★
おもしろい:★★★★☆
勉強になる:★★☆☆☆
総合の評価:★★★★☆

読書感想文に原稿用紙はいかがですか?

小・中・高校生に人気!「ホームレス中学生」